インタビュー  Bubble Company

 今回、私が繁殖したマフィンちゃんのオーナーである小泉 薫さんにインタビューをお受けする機会を得ました。
ブリーダーの仕事内容、ゴールデンについての私の考えなど充実した内容の文章を作製して頂きました。
 ゴールデンに興味のある方、是非読んでみて下さい。
まずブリーダーになろうと思ったきっかけは何だったのですか?
ブリーダーになるというのは小さい頃からの夢だったわけではないんです。13年前私が始めて飼ったゴールデンが可愛くて自分の勉強のためにもと犬共々訓練に励んでその犬がトレーニングチャンピオンになったんです。今度はショーにもチャレンジしていこうと思っているうちにどんどん頭数が増えて…。次は自分が素晴らしい犬を作る側になりたいと思いました。
   
ブリーダーになると決めたときゴールデンを選んだ理由は何だったのですか?
それは素直にゴールデンが欲しかったからです。最初に飼ったマックを見ていて、やっぱりゴールデンっていいなぁと思いました。どちらかというと私は神経質なのでのほほんとしてくれているゴールデンを見ているととても和みました。相性が合うのですね。
   
やはり昔から犬は好きだったのですか?
はい。私の祖母が狆と秋田犬の繁殖をしていたので私は産まれた子犬たちといっしょに寝たりしていました。だから昔から犬がとても身近な存在でした。
   
ブリーダーのお仕事の詳しい内容について教えてください。
ブリーダーというのは自分の専門の犬種を特定して多くても3犬種ぐらいまでの犬を専門的に繁殖する人のことです。なので繁殖場とはまた違います。ブリーダーは自分の好きな犬種のことを勉強して、その犬種のスタンダードにより近い犬を作り出すために努力するのです。そして不健全な犬を無くしていくことがブリーダーの務めだと思います。オスとメスの血統構成や、また欠点が重なっていないかなどいろいろ組み合わせを考えて自分で決めた理想の犬を目指し、スタンダードというそれぞれの犬種の基準を満たす犬を作り出していくことが仕事です。交配、妊娠犬の管理、出産から育児までを全部お世話します。また、子犬が渡った先の飼い主さんからの相談にものったりします。そのためにも自分の選んだ犬種について勉強したり、さまざまな経験から学んで知識を豊富にする努力もしなければなりませんね。
   
そのお仕事の中で一番大変なことは何ですか?
一番大変なのは犬達の健康管理ですね。
   
本浄さんのお仕事へのこだわりというのはありますか?
私が繁殖に使う犬はショーなどの公の場に出さなければならないと思うし、股関節の検査などをして遺伝的疾患の無いように配慮しなければならないと思います。しかし、自分のところで産まれた犬を渡した先でショードッグとして育てて欲しいという気持ちは無く、私のポリシーとしては一般の家庭でも十分な配慮をされて生まれてきた子犬を、愛情を持ってきちんと飼って欲しいということがあります。
   
子犬を譲り先に渡す時の気持ちというのはどのようなものなのでしょうか?
私は子犬たちを自分がお預かりしているという気持ちで育てているので100%の健康状態で渡したいし、渡せた時には充実感がありますね。悲しいという気持ちは無いです。私のところよりも良い環境のあるご家庭、子犬が幸せな生活を送れると私が思ったご家庭にお譲りしていますから。
   
ではゴールデンとの生活について理想の環境とはどのようなものだとお考えですか?
ゴールデンは大きさの割にはあまり広いスペースを必要としない犬種だと思います。それよりも常に人と一緒に居たがります。無駄吠えも無いのでマンションでも生活できます。そうゆう事もふまえて是非、室内飼育をしていただきたいと思います。そして小さなお子さんがいらっしゃる家庭では大人がきちんと犬への接し方を管理してほしいですね。常に犬を騒々しい状況におくということは、ゴールデンの良さである、おっとり落ち着いた性格を損ないます。勿論犬を繋いで飼育するというこは問題外です。孤独な生活は苦手な犬種なので、多頭飼育も可能だし、むしろ犬達にとってはとても好ましいことです。
   
最後になりましたがゴールデンレトリーバーの魅力とブリーダーというお仕事の魅力についてお聞かせ下さい。
ゴールデンは本当に温和で友好的で人のいうことをとてもよく理解できるところが魅力だと思います。また、飼う人によって変わる犬種だと思うし、犬それぞれの長所を生かせるから育て甲斐があります。私にはゴールデンが居ない生活は考えられないですね。ブリーダーという仕事はやめられないです。自分の犬が評価されて良い子犬を産んでくれてまた子犬の成長を見せていただいたりするのが楽しいですから。そこが魅力だと思います。
   
インタビュー後記
 私が本浄さんと始めてお会いしたのは今から4年前です。私の家でゴールデンレトリーバーを飼うことになり、その時に本浄さんのところから子犬を譲っていただくことになったのがお知り合いになるきっかけでした。今ではその時に譲っていただいた子犬のマフィンも4歳です。今でも数ヶ月に一度はマフィンと本浄さんのところを訪れて新しく生まれた子犬を見せていただいたり、いろいろなお話しを伺ったりしています。しかし、ブリーダーについての詳しいお話しや、本浄さんの考えていらっしゃることを聞く機会というのは今までなかったので、今回インタビューができて本当に良かったと思います。ブリーダーというお仕事は私が思ってた以上に奥が深いお仕事なのだなと感じました。今回のインタビューの中で一番強く感じたこと、それは本浄さんの犬たちに対する愛情が本当に深いということでした。これからも素晴らしいブリーダーとしてのご活躍を心から願っております。
2003年 7月        小泉 薫